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不幸に屈することなかれ、否、むしろ大胆に、積極果敢に、不幸に挑みかかるべし


by less-is-more
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教育現場での成績の意味

ほかのBlogで私がコメントしたことで、
現職の教師の方から意見を頂きました。
そこで(ほかの方のBlog中ですし)、議論するのも変な話なので
自分の考えを自分のBlogに書いておきます。

私が書いたのは、教育現場での成績表の意味が分からない、ということです。
話の発端は、ある学校の美術の先生が「1」を連発して
進学に支障が出ている、という話からでした。
「1」を連発しているという行動に真偽や、意味はとにかくとして
私は「成績」というものをつける意味が良く分かりません。
というより理解に苦しみます。
(自分があまり良くなかったのもありますし)

テストは分かります。
分かりきった評価基準があるからです。
テストの結果、他どんな要素が加味されるのかは分かりませんが、
よく分からない部分で点数化されてしまうのが成績ですか?

別に勝手に点数化するのなら良いですが、
それが自分の進路にまで影響してしまう、あまりにも不公平です。

> 教師に評価の権限ありや?云々の様に聞こえる議論は不毛です。
> 評価が仕事の一つにある教師は、よりよい評価をしたいと心底思っています。
と、意見を頂きました。
これを否定する気はまったくありません。

ですが、「評価」という言葉には「根拠」が必要です。
だって、その点数は外部に出るものなんですから。
でも、「根拠」は明確でなかったり、
教師の方の中では明確であったとしても、他の先生方との比較をすると
明確ではないと思います。
結局、子供にとっても明確ではないのです。
根拠が明確でない「評価」は「評価」ではなく、「私見」の範疇を出ません。

私は小さな頃から数学、科学オタク少年でした。
父親が数学に携わっていたこともあり、
とにかく、無理して難しい本を読んだり、いろんな議論もしました。
でも、5年生の時に算数で「3」をとったことがあります。
さらに担任の先生から「これはさびしいね」といわれた事まで覚えています。
(根暗な人、と思われそうですが)
ですが、「行列」の意味、意義を教えてもらったのもその頃です。
本当の意味を知るようになったのは物理に触れてからな気もしますが。

話は大きく逸れてしまいましたが、
外に出る、ましてや子供たちの進路に影響するものならば、
明確な評価軸がないのなら出さないほうが良いと思います。
評価はテストと、他クラス、他学校との比較、統計的な処理で
明確な数値処理が出せると思います。

でないと、「内申点を良くするために…」とかいう、それこそ不毛な発想が
蔓延してしまうのではないでしょうか?
研究のシーンでは日本の学生はとにかく個性に欠けると感じました。
それを助長してきたのが日本の学校の体質だと私は感じています。

点数偏重の考え方に批判はあると思いますが、
あくまでこれはひとつの評価軸であって、評価方法は明確です。

さすがに美術、音楽は点数化しにくいなぁ。
by less-is-more | 2005-03-26 01:39 | 教育